株式投資ではテーマ株投資と言って、その時々の時流に乗って儲かりそうな会社を物色し、その会社に投資するという方法があります。
最近であれば、脱炭素社会を実現するための技術を提供する会社が脱酸素銘柄として注目されたり、いろいろな規模の会社や団体の業務のデジタル化を促進するサービスを提供する会社がDX銘柄として注目されたりしています。
その中で最近聞くようになったのがメタバース関連銘柄。メタバースは、オンライン上に構築された3DCGの仮想空間です。もともとはSF作家・ニール・スティーヴンスンが1992年に書いた『スノウ・クラッシュ』という作品の中に登場したインターネット上の仮想世界の名称です。インターネット上の世界で自分のアバターが動き回り、買い物をしたり、イベントに参加したり、あるいは自分でゲームなどを作って売ったりすることもできます。経済活動がその場で行われ仮想通貨で取引されます。
このようなインターネットの仮想空間は最近急にできたわけでもないのですが、米国のFacebook社が10月28日に社名を「Meta(メタ)」に変更したことによってにわかに注目を集めることになりました。Facebook社の事業の中心がこれからメタバースになっていくことを示しています。
そして株式投資の世界では例えばゲーム関連の企業やインターネット関連の企業、仮想通貨関連の企業などがメタバース銘柄として注目されているのです。
今はFacebookのせいで一時的なブームのような盛り上がりになっているかもしれませんが、これからの大きくて長期的なテーマのひとつでもあると思います。そしてこの分野は若い人がおじさんたちに比べてアドバンテージがあると思います。自分でその世界に触れて利用しながら、それに関連のありそうな会社を探ってみれば、楽しみも倍になると思いますよ。