投資コラム

稲さんのよもやま話【79】1株1億円の株があったって知っていますか?

今日もたくさんの会社から決算発表がありました。持株の中では(4689)Zホールディングスが2日に発表された好決算を受け、前日比+7.2%と大幅に上昇しました。このZホールディングス、旧YAHOOです。今は1株今日の終値で786円。大幅に上昇したと言っても初心者でも100株買えそうですね。

でもYAHOO株と言えば、インターネットバブルの時代にはなんと1株が1億円になったということで有名な株です。私の知り合いの知り合いはYAHOO株で家が建ったそうですよ。

そのYAHOO株が今は786円?そんなに値下がりしてしまったのでしょうか?

実はそうではありません。2000年前後にはYAHOO株が株式分割をしまくっていたという記憶が漠然とあります。株式分割というのは、例えば1万株を発行していた会社が来月から1:2の分割をしますと決めると、その日から発行していた株の総数は2万株だということになり、100株持っていた人は200株持っていることになります。その代わりに株価は半分になるということです。今でも株価が高くなりすぎたような場合に、株が多くの人に取り引きされやすくするためなどの理由で株式分割が行われることがありますが、当時のYAHOOの株式分割は今思い起こせば異常なペースでした。調べてみると1999年から2006年までの間に1:2の株式分割を13回行い2013年には1:100の分割を行ったようです。つまりYAHOOが上場した時に1株持っていた人がそのまま1株も売らずに持ち続けていたら、現在819,200株持っていることになり、それに今の株価をかければ643,891,200円なんと6億円以上になっているのです。株式分割、恐るべしですね。