岸田新政権がスタートして早々、日経平均が8日間続落しました。8日間続落というのは12年ぶりのことだそうです。今日はやっとプラスで終了しましたが、TOPIXの方は後場マイナスに転じて続落。日経平均も午後には失速して、もしや今日もマイナス?と思わせる場面もあるような展開でした。
市場では今回の続落は「岸田ショック」と呼ばれているようです。普通は新政権が成立したら「ご祝儀相場」と呼ばれて株価は上がるイメージがあるのですが、今回ばかりは新総理の誕生が市場に失望感をもたらしたという評価のようです。
ではなぜそのように失望されてしまったのでしょうか?菅総理が退任することがわかったときには新しい政権への期待で上がった株価でしたが、岸田総理の誕生で、結局何も変わりそうにないと失望されたことや、岸田新総理が株の利益から徴収する税金の税率を上げるという発言をしたこともあります。ただ必ずしも岸田総理だけのせいではなく、タイミングが悪かったということもあるかもしれません。中国では恒大集団の債務不履行問題がいまだに解決したわけではありませんし、アメリカではコロナ禍で大々的に実施された金融緩和を段階的に縮小させていくことが検討されています。金融緩和が縮小されるということは株式市場の下落につながるのです。
内閣支持率も低く前途多難な新政権ですが、この状況で株式市場は今後どのように動いていくのでしょうか?日本のみならず世界の株式以上はしばらく下降トレンドに入っていくのではないかと懸念する声もあります。株式市場がどう動いていくかはわかりませんが、長期投資をするなら優良な銘柄を割安で買えるチャンスが来ると考えることもできます。資金を貯えながら、欲しい銘柄を研究しておくのもいいかもしれませんね。