コロナの感染者数が急速に減少し、緊急事態宣言は明日から解除されます。さて、コロナで打撃の大きかった会社は息を吹き返すことができるでしょうか。業績の回復を見込んで、アフターコロナ銘柄と考えられている企業の株価は好調です。例えば旅行関連の6548旅工房や6191エアトリは今日大きく株価を上げました。外食産業も好調ですね。
私の持株では「洋服の青山」で知られる8219青山商事も元々業績が芳しくなかったところに、コロナでリモートワークが増え、式典の中止などでスーツの需要が減り、株価は大きく下げていましたが、ここのところ上昇し始めました。JR各社も2020年に比べれば回復の兆しが見えてきたようです。
ただ、ひとつ注意が必要なのは、コロナが収まれば、まったく元通りの世の中に戻るのかというと、そうではないということです。
たとえば、今回のコロナ禍で、私のような年代の仲間でもZOOMで会議やイベントをするのが当たり前になり、誰もが使い方を一気に覚えることになりました。使えるようになってみると、従来は遠くて参加できなかった北海道や九州の人もイベントに気軽に参加できるようになり、会場費のようなコストもかからないなど、良い面もたくさん見つかりました。コロナが収まっても、ZOOMでできるイベントや会議はZOOMで行われるようになるでしょう。もちろんビジネスマンも遠方に出張する必要がなくなったり、会社によっては都心にオフィスは必要ない、あってももっと小さな場所でいいという結論に至ったりする場合もあるでしょう。交通や不動産など、業績は必ずしもコロナ前の状態に戻るわけではないということは考えておかなければなりません。
一方これだけ長い期間消毒やマスクの着用を続けていると、もう習慣になってしまい、さらにマスクなどはちょっとファッションアイテムになってしまっているところもあります。コロナが収まっても消毒の習慣は続き、冬場や花粉症の季節にはコロナ前よりマスクの着用率は高くなり、平均単価も高くなるということもでしょう。まさにニューノルマルですね。
コロナ後の世の中はどうなるのか。いろいろなことを想像して、何がどう変わるか予測を立てながら、業績を伸ばしそうな銘柄を探すのも楽しいと思います。