投資コラム

稲さんのよもやま話【68】 アメリカ株は敷居が高いようで低い

わけあって今Photoshop、illustrator、InDesignなどデザイン関係のソフトの使い方の勉強をしています。これはAdobeというアメリカの会社のソフトですが、月々6000円以上も使用料を払って「高っ!」と思いながら使っています。それでも日本中でデザインの仕事に関わっている人はほとんど全員そのソフトを使っているのですよね。今日はオンラインでのイベントに参加しましたが、ほとんどの日本人がそういう時に使うソフトはZOOMですよね。これもアメリカの会社のソフトです。最初のうちは無料で使えましたが、今は会議を主催する人は有料で契約しています。どんだけ日本人、アメリカの会社にお金払ってんねん!という感じですよね。

アメリカの4大企業GAFA(グーグル、Amazon、FACEBOOK、Apple)の製品やサービスにお世話になったことがない日本人は極めて少ないのではないかと思いますが、それ以外のサービスも気づいたらアメリカの企業のサービスだらけ。そんなことも考えたら、日本企業よりアメリカ企業の株を買っておいた方がよいのでは?と思ってしまいますよね。

私が若い頃は海外の株を買うのは簡単ではありませんでした。今はそのことを思えば随分簡単にアメリカ株が買えるようになりました。それでも個別株投資で日本株を買ったことがないのに、いきなりアメリカ株から株式投資を始める人は少ないかもしれません。やはり気持ち的にはハードルが高いのでしょうね。

でも実は日本株よりアメリカ株のほうが初心者にはやさしい株式市場かもしれません。株式市場の歴史も長く規模も大きく安定した株式市場だからです。そしてアメリカ株は一株単位で買えるのです。日本でも今は一株から買えるネット証券会社がいくつか出てきましたが、指値ができないなどいくつかの制約があります。ところがアメリカ株はもともと標準が一株単位で買えるのです。大金がいらず、安定した市場、自分も利用しているサービスがたくさんある。なかなかよい条件が揃っていますね。

もちろん、英語の資料は日本語より読むのが大変。為替リスクがあるなどのデメリットもありますが、何を買うかを考えるとき、日本の株の中からだけ検討するのではなく、アメリカ株のことも頭の片隅に置いておくのはよいのではないかと思います。

私もアメリカ株は個別銘柄の分析は難しいので投資信託の積立だけ続けています。この先もその積立は続けますが、Adobeのあまりに高い使用料に辟易してAdobeの株を買って値上がり益で使用料を取り戻そうかなと画策中です。