昨年2020年8月28日の午後2時過ぎ日経平均が突然下落しました。700円の大幅な下落。何事かと思ったら「安倍総理辞任」のニュース速報が流れたことが原因でした。
2012年以降に株式投資をしている人の多くはアベノミクスの恩恵を受けていると思います。2012年12月に民主党から自民党に政権が戻り、安倍総理率いる新政権は、民主党政権で進んだデフレを脱却するために、積極的な金融、財政政策を打ち出したのです。そのアベノミクスを行ってきた安倍総理の突然の辞任は株式市場に大きなショックを与えました。
そしてその後を急遽引き継ぐことになった菅総理。先日今度はその菅総理が次の総裁選に出馬しないという突然の発表があったのですが、そのニュースを受けて日経平均は何と午後急上昇。
菅総理の支持率はかなり下がっていましたから、首相が交代することで自民党の支持率が高まり、次の衆議院選挙で政権交代が起こる可能性が下がることは株式市場には朗報であったのかもしれませんが、菅総理がちょっとお気の毒なような?
個人的にはコロナとオリンピックで大変な時に急に総理大臣を引き継ぐことになった菅首相の労をねぎらいたい気持ちです。広島の平和記念式典では原稿を読み飛ばし、近頃は会見の時になんだか目が虚ろになっているような気がして、相当疲労が溜まっておられるだろうとちょっと心配していました。菅総理に限らずですが政治のリーダーたちの多くはみなさん70代!その年齢で激務をこなす体力は恐れ入ります
さて菅総理の退任が決まって世の中はすでに次の総理大臣が誰になるかに注目が移っています。そしてその後に続く衆議院総選挙の結果は株式市場にどのような影響を与えるのでしょうか?
ちなみに過去のデータでは衆議院解散~総選挙後の時期の株価はほとんどの場合上昇しているようです。日経平均はこの数日上がり続けついに3万円を回復しましたが、10月11月には4万円を目指すような大相場になるのでしょうか?
今後の行方に注目していきたいと思います。