投資コラム

稲さんのよもやま話【58】 ピンチはチャンス?チャレンジする会社は面白い!

テレビをみていたら「イモトのWi-Fi」でCMにも出ていた西村社長が取材されていました。「イモトのWi-Fi」は海外旅行で使われていたのですから、もちろんコロナで大打撃。売上が98%も減ったそうです。ほぼ壊滅状態ですね。でもその後がすごかった。2020年7月に急遽、郵送でPCR検査が受けられる事業を立ち上げ、今はその売上がコロナ前のWi-Fi事業を越えているそうです。

俳優の照英さんを使ってテレビCMを打っていた「にしたんクリニック」。見たことのある人も多いのではないでしょうか。

コロナで打撃を受け、コロナで利益を得る。素晴らしい決断力と行動力ですね。Wi-FiもPCR検査もネットで申し込んだりコールセンターで顧客対応したり、物を送ったり送り返してもらったりという仕組みが案外同じなのでそのまま流用できたということもあるようですが、お金が入ってくるあてがほとんどなくなってしまった中で、成功する確約のないまま新しいことに大きな先行投資をするのは勇気のいることだと思います。

私にはとてもそんな度胸はありませんが、そういう社長が経営する会社は見ているだけで元気がもらえますし、上場している会社であれば、投資家として関わりを持つこともできます。西村社長のエクスコムグローバル株式会社は残念ながら今のところ非上場ですが、同様にコロナで大打撃を受けている(9603)HISの澤田会長も「ピンチはチャンスだ」と笑顔でこの危機を乗り越えようとしている元気な社長。私もささやかながら一株主として応援しています。