以前にも記事に書いたことがありますが「インベスターZ」という漫画があります。「ドラゴン桜」の作者三田紀房さんが株式投資をテーマにして描いた、中高生たちが株式投資をするという内容の作品です。
この作品の中で、ある登場人物(大学生で就活中)が株式投資を始めたことで企業に対する見方が変わり、就職先を考え直すというエピソードが出てきます(第9巻)
自分の学生時代を振り返ってみても、株式投資にまったく縁のない大学生が就職活動をするとしたら、まずは誰でも名前を知っている有名な企業を就職先の候補として、就活を始めるでしょう。
でももし株式投資を実際にやっていて、いろいろな企業を自分で調べる習慣がついていたらどうでしょうか?株式投資をしていなければ名前も知らなかったけれど、B to Bの分野では有名な、とても優良な企業がたくさんあることがわかりますし、まだ上場して年数は浅いけれど、これから大きく飛躍しそうな新興企業がたくさんあることもわかります。
巨大企業では入社後自分の希望した部署に配属されるかどうかもわかりません。入社から退職まで社長と直接話をする機会は一度もなかったというのもめずらしいことではないでしょう。その点まだ従業員の少ない新興企業なら、創業者の大きな夢を身近に共有できるかもしれませんし、自分のやりたいことをやる部署そのものを創っていける可能性すらあるのです。もちろん一方で、大企業には大企業でないとできない大きなプロジェクトに関われる可能性もあるでしょうし、新興企業は経営が盤石とは言えず、倒産したり、どこかの企業に買い取られてしまったりするというリスクもあります。ただ、少なくとも「有名な会社以外にもいい会社はたくさんあるよ」ということを知っておくだけでも、選択の幅を広げ、アドバンテージになるのは間違いありません。
中高生ならそういう視点で企業研究をするというのもいいかもしれませんね。ちなみに上場企業が公開している企業情報には社員数の他に社員の平均年齢と平均年収もあります。業種や個々の会社によって、お給料にはずいぶん差があるということもわかりますよ。