投資コラム

稲さんのよもやま話【46】 SNS時代の就活~時代は変わったね

先日起業の話を書きましたが、私はみんながみんな学校を卒業したら就職せずに起業したほうがいいと思っているわけではありません。大きな会社に入ったからこそできる大きな仕事もありますし、起業して年数の浅い会社に入って尊敬できる創業社長と共にスタッフの一員として会社を成長させていき自分も成長させてもらうというような社会人人生も悪くないと思います。

個人投資家の中には、すでに一億円以上の資産を築いているサラリーマン投資家で、サラリーマンをやめるつもりはないという人も少なからずいます。サラリーマンをしながらでも投資をすれば資産を大きく増やすことは可能です。向き不向きということもありますし、起業するにしてもいずれどこかの会社と取引することになることを考えたら、自分に会社員経験があるほうが、取引先の会社の内部事情が肌感覚でわかって対応しやすいというようなこともあります。起業して事業を大きくした社長も大学卒業後一旦は就職したという人も多いですね。

さて、そんなことも考えると大学卒業後はやはり就職する可能性も高いと思いますが、就職活動も今は私たちの時代とはずいぶん変わっているようです。特に昨年以降はコロナのせいでオンラインの面談が増えるなど、いろいろ対応が迫られているということもありますが、それを別としても、SNSでどれぐらいのフォロワーがいるかが評価の対象になるとか、自己アピールの動画を制作して提出することが求められていると聞いて、しかもその動画の作り方を指南するYouTube動画なんかもいっぱいあって驚きました。

これまでに発信してきたSNSの内容もチェックされるようで、もはやSNSは自分の楽しみでやるものではなくなってきているのでしょうか?それはそれで窮屈かもしれませんね。表向きSNSと裏SNSやる人とか出てきそうですね。

いずれにしても新しいテクノロジーをうまく使いこなしていけるようになるのは、就職でも起業でも必要なスキルではありますが。あんなものもこんなものもなかった時代から生きてきた身から見れば、今の世の中は本当に誰でも情報を手に入れたり発信したりが簡単にできる時代になりました。

その反面、情報を積極的に取りに行ったり発信したりするという行動をとる人ととらない人の格差がつきやすい時代になったと言えるかもしれません。時代に追われて苦しみながら情報の波にのまれて溺れる必要はありませんが、自分なりの利用の仕方を見つけて楽しみながら新しいテクノロジーを自分の生活に取り込んでいけるといいですね。