7~8年前だったでしょうか?「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)という本を図書館で予約して借りました。とても人気があり何十人も予約が入っていて、ようやく順番が回ってきたものの、かなり分厚い本だったため全然読み終わらないうちに貸出期限が来てしまい返却。もう一度予約を入れてもまた何か月も待つことになりそうだったので、そのままほったらかしになっていました。
先日人との待ち合わせに早く着きすぎたので書店で時間をつぶしていたら、ふとその本の背表紙が目に留まりました。ロングセラーの本なので今でも書店には定番で並んでいます。(今でも図書館に予約すると何十人待ちです)クオカードの株主優待のおかげで本を気軽に買えるようになったので、気が向いて買ってみました。
もうすぐ読み終わりますが、ハッとするようなことがいくつも書かれていて、この年になってもこれから先の人生に役立ちそうです。と、同時にこういう生きていく上で大事な物の考え方の根幹に関わるようなことが書いてある本は、若いうちに読むほど値打ちがあるよなあ、とも思いました。
この本は少なくとも7~8年前に読む機会があったのにもったいないことです。学生の時も、社会人になって仕事や子育てで忙しい時も、なかなかゆっくり本を読む時間が取れず、子どもが社会人になってようやく時間に余裕ができるようになってから読んでも、その内容を活かせる人生の時間は残り少なくなってきているというのは皮肉なものですね。
私が20代で社会人になったばかりの頃、父が「人生論」(デール・カーネギー)という本をプレゼントしてくれました。これは今でも「社長が新入社員に読ませたい本」のベスト10に必ず入る、デール・カーネギーの「道は開ける」と「人を動かす」を1冊にまとめたものです。とても心に刺さる本で、この本が未熟だった私の社会人生活を随分支えてくれたと思います。父には感謝です。
株式投資も大事ですが、やはり最大の投資対象は自分です。これも若い時から積極的に投資しておいた方が複利で得られるものは大きいのではないかと思います。いろんな人に会ったり、いろんな経験を積んだりすることも大事な自己投資ですが、先人の知恵が凝縮された本を読んで、自分をバージョンアップさせていく読書は、やはり欠かせないことのような気がします。
勉強や部活などで忙しく、なかなか時間が取れないとは思いますが、最近はロングセラー本の漫画版などもたくさん出ていますので、とりあえず、いろいろな考え方に触れてみて、エッセンスだけも吸収して自分に取り込んでいってみるのもよいかもしれません。