投資コラム

稲さんのよもやま話【34】 クオカードは中高生には 使える嬉しい株主優待?

6月は1年で一番たくさんの株主優待が届く月でもあります。3月が本決算と同時に株主優待の権利月になっている会社が多いからですね。株主優待の内容も長いスパンで見れば、時代と共に変わっていっていると思いますが、現在一番多くの会社が採用しているのが、クオカードでしょう。

このクオカード、案外使えるところが限られているということと、会社によってはオリジナルの絵柄を毎年工夫しているところもあるので、株主優待好きで多くの会社の株を持っている投資家の中には使わずにコレクションしているという人もいます。昔のテレホンカードのコレクションのノリですね。

一生使わないつもりでコレクションするというのは個人の趣味の問題なので他人が口を挟むこともありませんが、テレホンカードは今や需要がなくなって100度数のものが600円ぐらいでしか買い取ってもらえないようですし、クオカードももし今使えるコンビニなどで使えなくなったらテレホンカードのような末路をたどるかもしれないような気がして、私は絵柄がきれいでもサッサと使ってしまう派です。

コンビニで使えるので2~3年前まではそれで使い切っていて足りないぐらいだったのですが、最近はコンビニの買い物をQRコード決済で済ませるようになったので使う機会が減りました。たとえば楽天カードのポイントが楽天ペイで使え、不要なものをメルカリで売った売り上げがメルペイで、pay payフリマで売ったお金がpay payで使えるので、それで間に合ってしまうのです。しかも持株が増えたり、同じ会社の長期保有優遇が適用されたりで、送られてくるクオカードの数が増えました。

貯めていてもしょうがないので最近は大手の書店で本を買うのに使うようにしています。本もAmazonや楽天ブックスで買うことが多いのですが、自宅から徒歩圏内に大手書店チェーンの小型店舗が一店舗あり、その店でクオカードが使えること、欲しい本の在庫がその店舗にあるかどうかがネットで簡単に調べられることがわかったのです。それからはその店で入手可能な本はもっぱらその店でクオカードで買うようになりました。

書店とコンビニなら中高生のみなさんは使い勝手がよさそうですね。ちなみにクオカードを使って書店で買った本を、読み終えてメルカリで売れば、売上でまたメルペイでお買い物することもできます。投資を始めたら、こんな株主優待も活用すればバイトをしなくてもお小遣いアップが図れそうですね。