投資コラム

稲さんのよもやま話 【16】高くついた株主優待

サイトのシステム上のトラブルなどもありしばらく休眠状態だったブログですが久々に再開です(^^)

3月は一年で一番株主優待権利がたくさん獲得できる月ですが29日がその確定日。私も特に新しい銘柄は追加しませんが、30社ほどの権利を獲得する予定です。

コロナで大変だった昨年は、実はたくさんの会社で株主優待の廃止や縮小が行われた年でもありました。コロナで業績が悪くなり、株主優待を実施する余裕がなくなってしまったのです。たとえば皆さんがよく知っている会社では(3197)すかいらーくが優待を改悪しました。今までは、すかいらーくの株を 300 株持っている株主はすかいらーくグループのレストランで使える食事券を年間 2 万円分もらえたのが、半額の 1 万円分になってしまったのです。人気の株主優待だったので優待好きな個人投資家たちには衝撃的な出来事でした。
それでも縮小されただけならマシで、廃止になった会社もたくさんあります。たとえば街
でよく見かける駐車場の TIMES を運営する(4666)パーク24は駐車券の優待がもらえたのですが、廃止になってしまいました。

このように株主優待が廃止されたり縮小されたりすると、株主には二重の悲しみが待ち受けています。株主優待が少なくなったり、もらえなくなったりするだけでも充分悲しいのに、そのことによって株価も下がってしまうからです。特に株主優待に人気があった会社が廃止すると値下がり幅も大きくなります。優待好きな投資家には厳しい年だったと思います。

それでも逆に株主優待を実施していない持ち株が新たに株主優待を始めたり、あるいは今までより優待の内容をよくしてくれたりした場合は、株主には二重の喜びがやってきます。株主優待の分お得になる上に株価も上がるからです。そういう意味では今は、この先コロナが収まれば、株主優待を復活したり拡充したりしてくれそうな会社の株を買っておくチャンスでもあるかもしれませんね。

私の持っていた株で一番悲しかったのは、(4355)ロングライフホールディングス。400 円
ぐらいの株価で一箱 500 円する高級なオリジナルのレトルトカレーが毎年 4 個もらえて、
それがおいしいので保有していました。一昨年から 200 株保有していないと株主優待がもらえなくなった(その代わり 8 箱もらえる)ので買い増ししたのに、なんと今年の秋になって株主優待を廃止してしまったのです。優待廃止が決まってもちろん株価は大きく下がり、結局買った値段より安い株価で売却しました。(現在はその株価よりもっと下がっています)最後の優待でもらったカレーはまだ少し残っていますが、ずいぶんお高いカレーになってしまいました。