私が最初に証券会社に口座を開いたのは、就職して間もない頃です。
と言っても初めから個別の会社の株式を買おうと思ったわけではなく、お給料の一部を積立にしようと考えたのです。
私は、親元離れて生活していて、お金は主婦向け雑誌の付録の「お料理家計簿」に記帳して管理していました。
その家計簿には毎日の献立プランやお金の豆知識なども書かれていて、銀行の定期預金より証券会社の公社債投信(公社債投資信託)のほうが利回りがよいと書かれていたのです。
それで公社債投信が何なのかもわからず、とにかく証券会社に行きました。
証券会社の選択も学生時代の友達が就職したというだけの理由で大和証券にしました。
株式投資は、会社の発行した株券を買って、その会社の持ち主になるということですが、
公社債投信は、国や地方自治体、民間会社などにお金を貸してあげて利子をつけて返してもらう仕組みです。
ですから原則損をすることはないのですが、お金が何倍にも増えるということもありません。
約束した利子をつけてお金を返してもらうようなものです。
その結果、若いうちから大きな資産が築けるということはありませんでしたが、コツコツとお金を増やすことはできました。
(その頃の金利は、年5~6%と高かったのです)
その後、「るいとう」という個別の会社の株を毎月〇万円ずつというように積み立てて買える商品があることを知って、積立をするようになりました。
皆さんが生まれる前に株の世界では「インターネットバブル」と呼ばれた時代があって、ヤフーの株が1億円になったことが世間では話題になりました。
私はその頃ソフトバンクの株を「るいとう」で積み立てていました。
毎月1万ずつぐらいの少額だったのでやっぱり大金持ちにはなれませんでしたが、それでも積立てた額の3倍以上にはなった記憶があります。
今はアメリカのAmazonやアップルなどの株価や、日本でもインターネット関連の会社の株価が上がっていますが、あとから見たらバブルだったと言われる時がくるのでしょうか?
いつの間にか、お金が貯まる感覚のある積立は好きになりました。
その後、個別株の投資をやるようになりましたが、今でもマネックス証券では日本株、楽天証券ではアメリカ株、どちらも指数連動型(多くの株を分散して少しずつ買っている)の株式投資信託の積立も続けています。
毎月一定額を積み立てると、自動的に株価が高い時には買える株数が少なく、安い時には株数を多く買うようになります(ドルコスト平均法と言います)。
短期間で何倍にもお金を増やすことはできませんが、若くて長い期間積み立てることができる皆さんには、こういう株とのつきあい方も手堅い方法のひとつではないかと思います。