投資コラム

稲さんのよもやま話【5】「鬼滅の刃」で株が上がった

10月19日の月曜日、私の持ち株の中の2つが急に値上がりしていました。
1つはインプレスホールディングス、もう1つはヴィレッジヴァンガードです。
ヴィレッジは、皆さんも一度はお買い物をしたことがあるかもしれませんね。

どちらも比較的安い資金で買えますが、ヴィレッジヴァンガードの方は業績や財務内容的にはあまりお勧めできません。
それでも私は本が好きなので、お得に本が買える株主優待がある会社の株は多少財務内容が悪いところもついつい買っていくつか持っています。

日本独特なのですが株を買うと「株主優待」という特典を設けてくれる会社があります。
株主にその会社の製品の詰め合わせを送ってきてくれたり、その会社が経営しているお店で使える金券をプレゼントしてくれたりするのです。
(株主優待についてはまた別の機会に詳しく書きたいと思います。)

さて、その2つの会社の株がどうして急に騰がったのか?

私はそんな時、YAHOOの銘柄別の掲示板をチェックしてみます。
株式投資を実際に始めたら、YAHOOファイナンスのアプリをスマホにインストールしておくと便利なのでおすすめです。
そのアプリから銘柄について投稿されている掲示板に行くことができます。

たとえばヴィレッジヴァンガードの掲示板では、ヴィレッジヴァンガードの株を持っている人や買おうと思っている人などが書き込みをしています。
掲示板は、いろんな人がくるので言葉遣いの悪い人や、自分に有利になるように人を騙すような書き込みをする人もいるので注意が必要です。
でも、原因のわからない急な上昇や下落があった時などには掲示板を見ると原因がわかることもあります。

この日に掲示板を見ると「鬼滅の刃」のグッズのことが話題になっていました。
その前の週末に映画が公開されて記録的な興行収入になっていることがニュースになっていたので、月曜日はそのヒットで影響がありそうな会社の株が総じて上がっていたようです。

ヴィレッジヴァンガードは「鬼滅の刃」のグッズをたくさん売っていますし、書店なので原作の漫画本やDVDなども売っているでしょう。
インプレスという会社は電子書籍関連の会社ですが、少年ジャンプ+という「鬼滅の刃」を連載していたマンガアプリに関わっているということで上がったようです。

株はこんな風に皆さんに身近な社会現象が原因になって上がることもあります。
ただ、今回のように一時的に話題になったようなものは、初心者が気づいた時にはすでに上がっています。
しかも素人が思うほどには会社の業績に大きな影響はなくて、すぐに下がるということも多いです。
ですから、一時的に高くなっているものを買ってしまわないように注意が必要です。

株式投資をしているのは皆さんより年齢の高い人が多いです。
だから「自分たち若者の間では最近人気でこれから他の年代にも広がりそう」というものをいち早く見つけることはできるかもしれません。

その場合、どんな会社が影響を受けるだろう?
そういう目で身の回りのものを見ると、今までとは違ったものの見方ができて世界が広がりますよ。
何か得意な分野があればその分野でこれから伸びそうなものに人より早く気づける場合もあります。

私は山登りをする友人から「登山用品は絶対ワークマンで買うほうがいい。安くて品質がいい。普段着にもいい」と絶賛しているのを聞いていました。
そこで早くからワークマンに着目することができ、株を購入しました。
2018年に買って一旦売ってしまいましたが、今はその頃の4倍ぐらいの株価になっています。

最近はユニクロと比較されることも多いですね。
ユニクロはファーストリテイリングという会社ですが、今は1株が72660円もする会社になりました。