投資コラム

最初に購入するのは、どんな銘柄がいいのか。

セミナーに参加した中高生から「証券口座を開設しました」
と連絡があった。

「でも、最初に何を買ったらいいか、わからないです。
セミナーでは興味のある会社の株とか、なんでもいい、と
言われたのですが、そういう目で株を見ていないので。。」

確かにそうだろう。

今まで株式投資をやったことがない人が、いきなり
「とりあえず、勉強のために1つ買ってみてください」
と言われても困るかもしれない。

「『勉強のために』と言われても、大切なお金だし、
やっぱり損はしたくないし、なんか怖い」
そう思うのも無理はない。

そこで、参考までに僕が子どもに買っている銘柄を公開しよう。

僕は子どもの誕生日に、株を購入することにしている。
3人娘の誕生日は、2人が8月、1人が3月。
バラバラに買うのは面倒だから、8月に買うことが多い。

証券口座は、野村、日興、松井証券に開いていて、
今回の勉強会用にSBIを口座開設中だ。
新たに開設するSBI口座は、勉強会用だから本人に任せるつもりだが
他の3口座はすべて僕が購入してきた。

【野村証券】

オリエンタルランド
ブックオフ
ワタミ
三井物産
東京電力
東宝

【日興証券】

キャンドゥ
マクドナルド
ラウンドワン
平和
ワタミ
コロワイド
吉野家HD
松屋フーズHD

【松井証券】

SanSan
シンメンテHD
オーケストラHD
竹本容器
シルバーライフ

ちなみに、証券会社を分けていることに意味はない。
担当になった営業マンによって、つき合う証券会社が変わっただけのこと。
野村證券と日興證券では、誕生日のたびに買っていたから、
ご覧の通り、優待株と配当株ばかりだ。
松井証券のは最近で「せっかくだから、成長株にしてみようか」と
誕生日とは関係なく買ってみた。

購入した株数は、原則として最低単位の100株。
オリエンタルランドは、分割があったので400株となっている。
購入金額の合計は、1人当たり400万円ほどだが、1400万ほどになっている。
1000万円くらいプラスになった計算だ。

これはオリエンタルランドが、10倍近くになったことが大きいが
トータルしてみると他の銘柄もおしなべて上昇している。
これまでに貰った株主優待を考えると、さらに利益がある。

オリエンタルランドは、年に2回ディズニーのパスポートが届くし、
今日はマクドナルドの株主優待が届いた。
こちらは、1回6枚で年2回届く。
優待を使う時は「せっかくだから」とオーダーするのはこちら。

倍グランクラブハウス夜マックセット¥890。
マックは好きではないが、これは結構イケる。
マックで890円は贅沢だが、優待なら無料。
そう考えると優待も悪くない。

配当株についても同様だ。
三井物産の利回りは、現在で4.32%。
僕は1300円で100株(13万円)購入しているが、
毎年安定的に4000円(たぶん)の配当金が出ている。
それが15年だと4000×15年=6万円。

こうした銘柄を長く持ち続けていると、配当益が積み重なるから
リスクが減り、プラスになる可能性が高くなる。

実際この銘柄だと、
購入価格  1300円×100株=13万円
現在の株価 1800円×100株=18万円
貰った配当合計 6万円

となるから、投資額13万円が24万円に増えたことになる。

初めて購入する銘柄だが、それほど慎重になることはない。
安定的に配当を出している会社や、自社商品の優待が魅力的な会社であれば、
大きく値下がりする可能性は少ない。
分散して購入しておけば、さらにリスクは小さくなる。

基本的に会社というのは、利益を出し続けるもの。
短期的にはマイナスになることもあるが、長期的に考えると
それなりの銘柄であれば、プラスになることが多いのだ。

そういう意味で「よくわからない」人が、最初に購入する銘柄は
配当の高い安定した大企業、あるいは魅力的な株主優待券を出す大企業、
がいいのではないか。
成長株に投資するのは、勉強してからでも遅くない。

最初の銘柄は、儲けることを目的にすることはない。
始めてみること、それ自体が目的なのだ。
数字が日々動くこと、証券口座をPCでいじってみること、
四季報やチャート、板を見ること、それらに触れることが第一歩だ。
いつだってチャンスはあるし、若いのだから先は長い。

日本には「株は怖い」という風潮があるが、それは欲をかいて
短期的にバクチをやった人が言うこと。
株式投資の本質を理解し、正しく学んで始めれば、メリットは大きい。
まずは一歩、踏み出してみてほしい。